阿佐ヶ谷 荻窪の産婦人科 女性医師による診療

あおきウィメンズクリニック

子宮がん検診について

子宮には①子宮頸がんと②子宮体がんの2か所のがん検診があります。

①子宮頸がん
(子宮の頸部、子宮の入り口にできるがん)

比較的若い方が好発年齢となるがんです。ドックなどで通常行われているのは、頸がん検診です。

ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が主な原因となり「初期には、ほとんど症状がない」ことが怖いところです。年間約3000人の方が亡くなっています。また若年に好発するため年齢ため、発見が遅れた場合その後の妊娠・出産への影響もあります。

早期発見・早期治療のため1~2年に1回の健診を受けてください。
自治体の健診も20歳でクーポンが送られていきて、その後2年に1回は受診票をもらうことができます。

区検診申請の仕方

検診は子宮の入り口を綿棒やブラシでこすって細胞をとるだけですので、ほとんど痛みはありません。それでもおつらい場合は検査の器械を変えるなどの対応を致しますので、安心してお越しください。

②子宮体がん
(子宮の体部、奥の方にできるがん)

閉経前後以降が好発年齢と言われています。
不正性器出血が主な症状となります。

閉経前の方:生理以外の出血がある場合
閉経後の方:少量でも不正出血がある場合
必ず受診をしてください。

検診は子宮の奥の細胞をとるため、入り口の狭いところを検査の器具が通る時に少し痛みがある場合もあります。また検査後、数日出血持続することもありますが、通常少量で治まります。

ヒトパピローマウイルス(HPV)

性交経験者の80%は少なくとも1度はHPVに感染したことがあるといわれるほどありふれたウイルス感染です。感染しても通常は一時的なもので、自分の免疫力で自然の治っていまっています。HPVは現在100種類以上が発見されていて、このうち13~15種類がハイリスクHPVと呼ばれ、子宮がんの発生に関わっているといわれています。

ハイリスクHPVの感染した中の5~10%くらいが消失せずに持続感染することがあります。このハイリスクHPVの持続感染の中の0.1~0.3%に子宮頚がんが発症するといわれています。

このため子宮がん検診で初期の細胞異常が出た場合、HPVハイリスクの検査を行います。検査は子宮頚がん検診と同様、子宮の入り口をブラシでこする検査だけですので、痛みはほとんどありません。安心してお越しください。

「超音波検査」の受診もおすすめいたします


区の子宮頸がん検診と同時に超音波検査を受けていただきますと、通常5,500円(税込)のところ3,300円(税込)で行わせていただいております。

一般的に婦人科のドックなどでは、子宮頸がんのほかに「超音波検査」なども行われます。

子宮筋腫は30歳を過ぎると3人に1人は持っているといわれます。
大きなものは内診だけでも見つかりますが、小さな子宮筋腫ですと内診だけでは発見が難しいのが実情です。また卵巣のう腫は、内診だけでは15%しか発見できないといわれています。

当クリニックでは、婦人科の病気を少しでも早く発見できるように、と願っておりますので、子宮頸がん検診とご一緒にぜひ「超音波検査」の受診をお勧めしています。
ぜひこの機会を子宮筋腫や卵巣のう腫の発見にお役立てください。

また子宮体がんは50~60歳代が好発年齢ですので、該当の方で特に不正出血のある方はぜひ子宮体がん検診もお受けください。

ご不明な点がございましたら、診察時にお問い合わせください(TEL:03-5305-3535)