阿佐ヶ谷 荻窪の産婦人科 女性医師による診療

あおきウィメンズクリニック

外陰部のかゆみ

外陰部は、皮膚と粘膜の混在する場所であること、また生理周期に伴いナプキンなどの外的刺激、月経血、おりものの刺激を受ける、かゆみ(炎症)の起こりやすい場所と言えます。

考えられる病気

カンジダ腟外陰炎

一般的にかゆみの代表と言われるのは、カンジダ(真菌類)による、腟外陰炎です。
カンジダは消化管や皮膚などの常在菌(いつもいる菌)なので、症状が出現して初めてカンジダ症ということになります。
症状は帯下感、掻痒感(かゆみ)などの自覚症状とカッテージチーズ様、酒粕様の特有な帯下所見です。

カンジダ腟外陰炎は腟内の常在菌が、カンジダに置き換わって繁殖し、症状を呈するものです。
誘因としては、抗生剤服用後が最も多く、妊娠や糖尿病、体調不良(感冒、過労、睡眠不足)などの後に出現してくることが多いです。 とくに夏場は、蒸れやすい環境にあるので、カンジダ症の発症しやすい季節となります。
「かゆみ」と「おりもの」の症状があれば、お気軽にご相談ください。

接触性皮膚炎

ナプキンやおりものシート、月経血、おりものといった外的刺激にさらされる外陰部は、かゆみ(炎症)が起こりやすい場所と考えられます。接触性皮膚炎とは、こうした外的刺激によりアレルギー反応を起こし、かゆみを誘発したもので、いわゆる「かぶれ」のような状態です。軟膏での治療を行いますので、お気軽にご相談ください。